5日目 フォンテーヌブローとシャルトル

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Entree de Palais Fontainebleau
フォンテーヌブロー宮殿正面
今日は天気も回復して気温も高めになりそうです。レンタカーでパリ郊外を訪れる予定にしていたので、9時頃には地下鉄で北駅(Gare du Nord)へ。National/citerと言うレンタカー会社でインターネットから予約しました。 本当にうまく予約できているのか、いささか心配でしたが、ちゃんと書類も作成されており、すぐに借りることができました。すぐ近くの駐車場へ勝手に行って車を持ち出すのは日本ではあり得ないです。借りた車はシトローエンのC4ディーゼルです。 ディーゼルとは思えない出足の良さで、快調にペリフェリク(パリの外周道路)を南へ行き、高速道路A6を通ってフォンテーヌブローへ向かいます。ペリフェリクの北ではちょっと渋滞していましたが、あとは交通量も少なく非常に走りやすく、 フォンテーヌブローへ到着しました。お城のすぐ近くの路上に駐車でき、まずは宮殿へ。ここは12世紀からナポレオン3世まで歴代の君主が狩のためなどに滞在した、ルネサンス様式を残す豪華な宮殿です。正面の美しいカーブを描いた 玄関の階段が印象的です。宮殿の中はそれほど観光客も多くなく、ゆっくりと楽しむことができました。庭園に出ましたが、花が咲き乱れて天気も良く、気持ちの良いひとときを過ごせました。

Fontainebleau - Salle de Bal
舞踏の間


Fontainebleau - Jaridin Fontainebleau - Jaridin
Fontainebleau Jardin Fontainebleau - Jaridin
お城の庭で

 のんびりと散策したせいか、すっかり時間を取ってしまい、お城を出たらもうお昼。お城の前のカフェで昼食にしました。天気も良く、汗ばむくらいなのでビールがおいしかったです。子供たちはデザートにアイスクリームをほおばっていました。
 フォンテーヌブローの街を抜けるとすぐに森が広がります。有名なフォンテーヌブローの森です。道路脇に車を止めて森の中を少し歩いてみました。日本と違って雨が少ないので下草が少なく、どこまででも入っていけます。オークと松の林は明るく、 木漏れ日は地面まで差し込んできます。石灰質の土が多いフランスですが、ここは珍し砂岩で、落ち葉の下は細かい砂です。
 フォンテーヌブローを後にして、西へ走ります。パリから100kmも離れていないのに、一面の麦畑が広がります。もっとも、麦はもう収穫が終わり、飼料にするわらが大きなドラムのように巻かれて転がっています。エタンプを過ぎ、国道10号線をしばらく行くと シャルトルの大聖堂の尖塔が見え始めます。この風景を見るたびに、なぜこんな麦畑の広がるボース大平原にバカでかい教会を造ったのかと考えてしまいます。ここへ来るのは10年ぶりくらいですが、かなり街の様子が変わっていました。かつてはひなびた 田舎町で、大聖堂の前だけ土産物屋やレストランがあり、車も路上のパーキングに止めました。ところが、大聖堂の広場のすぐ手前に大きな地下駐車場ができています。できている、と言うよりできかかっていると言った方が正しいかもしれません。 まだ工事中で、壁の塗装の真っ最中でした。日本ではまず考えられない光景です。何となくほこりっぽい駐車場を後にして、大聖堂へ入りました。12世紀から13世紀にかけて作られたステンドグラスは、濃い色が特徴で、シャルトル・ブルーと呼ばれています。 天気が良かったので日が差し込み、とてもきれいでした。亮は印象的だったらしく、透明フィルムに印刷したステンドグラスの複製をおみやげに買っていました。

 シャルトルからパリは高速道路で90kmくらいです。予想通り、パリに入る前はかなり渋滞しましたが、ペリフェリクを北へ回り、無事にポルト・ドゥ・ラ・シャペルから市内に入り、すぐに見つかったガソリンスタンドで燃料も満タンにしました。でもそれからが大変。 レンタカーを返却する北駅の場所はよくわかるのですが、左折禁止と一方通行、それに工事中の通行止めでどうしても行けません。暗くなる前に到着しないと、と思い、かなり焦りましたが、結局30分以上ウロウロして、元の駐車場へ入れた時は正直、 ほっとしました。
Palais de Fontainbeau - Galerie Francois 1er
フランソワ1世の回廊
Fontainevleau Jardin
お城の庭で
Foret de Fontainebleau
フォンテーヌブローの森
Chartre - Cathedrale
シャルトルの大聖堂

 ホテルへ戻るともう9時。でも、お腹がすいたのですぐ近くの中華料理屋へ。コインランドリーで洗濯をしながら、焼きうどんを食べましたが、かなりおいしく、子供たちも大満足でした。

Information

レンタカーについて

 フランスの公共交通機関は田舎へ行くほど不便になります。そんな時、やはり車があると行動範囲が断然広がります。レンタカーの予約はネットで出来るので、日本からでも大丈夫です。借りる車ですが、ほとんどがマニュアル車なので、オートマを 使いたい場合は予約の際にしっかり伝えておく必要があります。フランスの市街地はやたらと一方通行があって道がわかりにくいので、最近ではカーナビを使うと非常に便利です。ただ、日本のレンタカーと違い、カーナビは付いていないのが普通で、 予約の際に申し込んでおき、有料です。ほとんどの場合が車に据え付けの物ではなく、ポータブルで自分で付けます。かなりうまく誘導してくれますが、言語はフランス語か英語です。ポータブルのカーナビは盗難の恐れがあるので長時間車を離れるときは 取り外しておく方が無難です。(2020年8月現在)

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